スバル「レガシィ」まだあった！ 全長4.8m級でめちゃ“豪華内装”採用！ 迫力顔の「レガシィ セダン」を米で実車展示

日本にはもうない「セダンのレガシィ」 どんなクルマ？

　スバル北米法人は、2024年3月29日から4月8日まで開催の「ニューヨーク国際オートショー（以下NYショー）」で「レガシィ」を展示しています。

　

　7代目レガシィは日本では展開されていないモデルですが、どのようなクルマなのでしょうか。

レガシィは1989年にデビューしたセダン・ステーションワゴン（ツーリングワゴン）です。

デビュー当初は、4WDの乗用車が少なく大型RV車が占めていたなかで、スタイリッシュなデザインに、スバルの水平対向エンジンとAWD（4WD）技術を組み合わせた高い走行性能が特徴です。

　初代ではバブル景気やスキーブームと重なったこともあって、爆発的な人気を獲得。冬シーズンにはスキー場に行くレガシィが「関越エクスプレス」と呼ばれるなど、スタイリッシュなスポーツ4WDとしてのキャラクターを確立します。

2代目ではさらにハイパフォーマンスを追求し、280馬力と当時の自主規制いっぱいの高出力モデルを設定。ステーションワゴンブームの到来とともにヒットモデルとなり、3代目でもキープコンセプトのまま進化して、引き続き支持を得ていきます。

　以来、スポーツカーに匹敵するようなハイパフォーマンスさと利便性を両立し、4代目からは上質志向に仕立てるなど、スバルの上級モデルとしての役割も担います。

一方、2014年にはレガシィ ツーリングワゴンが後継の「レヴォーグ」にバトンタッチし、さらに2020年にはセダンモデルの「レガシィ B4」が生産を終了。

　現在残っているのは、2021年10月に発表されたフラッグシップクロスオーバーモデル「レガシィ アウトバック」のみとなりました。

　そうしたなか、米国では2019年2月に現行型の7代目が登場しています。

　7代目では新プラットフォーム「スバル グローバル プラットフォーム」の採用による走行安定性と乗り心地の向上、ドライバーモニタリングシステムシステムの搭載などによる安全性能の向上が図られています。

　北米市場においては持続的成長の牽引役となるフラッグシップ車としての役割も持っています。

　2022年には大幅改良が実施され、大型化して存在感を高めたフロントグリルや新形状のLEDヘッドライトなど、フロントフェイスを刷新。

　インテリアも前方視界を追求し、インパネからドアトリムまで連続するようなデザインを採用。中央には11.6インチのマルチメディアを搭載し、車両設定やオーディオ、エアコンなどが一括操作できるようになりました。

　ボディサイズは全長4854mm×全幅1834mm×全高1501mm、ホイールベースは2750mmです。

　パワートレインは2.5リッター水平対向4気筒エンジンに加え、最高出力260馬力・最大トルク277lb ftを発揮する2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンを採用。これにリニアトロニックCVTとシンメトリカルAWDを組み合わせています。

　グレード展開はベーシックな「ベース」、中級グレード「プレミアム」「リミテッド」、上級モデル「スポーツ」「ツーリングXT」の5タイプです。

　最上級モデルのツーリングXTでは、ハーマンカードン製プレミアムサウンドシステムや、パワームーンルーフ、サテンクロム仕上げのインテリアトリム、ジャワブラウン／ステートブラックのナッパレザーシートなどを装備しています。

　NYショーではスポーツグレードの実車を展示。フロントグリルにレッドアクセントが施されたほか、マグネタイトグレーメタリックのサイドミラーとトランクスポイラーやグレーの18インチアルミホイールを装備した、大胆なスタイリングが特徴です。

　さらに、スポーツチューンサスペンションも採用するなど、走行性能を強化したグレードとしてラインナップされます。

　最新の2024年モデルの価格（北米地域）は、2万4895ドル（約377万円）から3万

8195ドル（約578万円）です。

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